漢方薬の老舗[ 長江薬局 ]は、江戸時代初期から約300年の歴史と伝統を持っています。（創業：愛知）
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加味帰脾湯の概要解説
概要解説
胃腸が弱い体質や虚弱体質の方を中心に血色が悪い、貧血や貧血に近い症状（血虚）、心身の疲労がある状態やイライラや落ち着かない、元気がない、口数が少ない状態で精神不安や神経的な症状、不眠などの症状がある方におすすめです。主に貧血、不眠症、精神不安、神経症に効果のある漢方薬です。
加味帰脾湯はクラシエ、コタローの双方がございます。クラシエは顆粒、コタローは細粒のものがございますので飲みやすさなどでご選択をいただければと思います。
加味帰脾湯の中医学解説
主な役割：益気補血、健脾養心、清熱解欝
・気を益して補血する役割（益気補血）
・エネルギー源を作り出す臓器（脾）を健康にして落ち着かせる役割（健脾養心）
・熱を冷まして鬱を改善する役割（清熱解欝）
もともと胃腸が弱い方は虚弱体質の方はエネルギー源でもある気、血の不足（気血両虚）が起きやすい状態になりやすく、血の不足によって血色不良、貧血、心身の疲労などによって落ち着きがなくなる・イライラしてしまう状態になりやすくなります。口数が少なくなってしまったり、精神的な不安感、神経症、不眠の症状などが起こしやすく、これらの症状を改善する帰脾湯がベースとなり、イライラなどを落ち着かせる柴胡などが追加で配合された漢方薬です。
エネルギー源の気・血の不足（気血両虚）を改善する気血双補剤の漢方薬としてイライラが強い傾向にある方など精神・神経の症状がある方にも用いられる事も多い漢方薬です。
こんな方におすすめです！（ご利用の目安）
精神的な疲れや気分が落ち込む
憂鬱や不安がある
やる気が出ない
不眠や起きても不眠症状がある
処方構成と適用症
処方構成
人参（にんじん）
白朮（びゃくじゅつ）
茯苓（ぶくりょう）
酸棗仁（さんそうにん）
竜眼肉（りゅうがんにく）
黄耆（おうぎ）
当帰（とうき）
遠志（えんじ）
大棗（たいそう）
甘草（かんぞう）
木香（もっこう）
生姜（しょうきょう）
柴胡（さいこ）
山梔子（さんしし）
肝を調整する生薬（疏肝薬）の柴胡、熱を冷ます生薬（清熱薬）山梔子、気を補ってエネルギーを作り出す臓器（脾）を健康にする（補気健脾）生薬の人参・黄耆・白朮・甘草・大棗、血を補う当帰、心血を補って安神を与える竜眼肉・酸棗仁・遠志、胃を調整する生姜、気を巡らせて脾をしっかりとサポートする（理気醒脾）生薬の木香が配合されています。
適用症
虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症に効果があります。
中国での主な使用法
主な役割：補益心脾、健脾養心、益気補血
中国では心と脾の働きを高めて精神を安定させる役割（補益心脾）、消化吸収を行ったりエネルギー源を作り出す臓器（脾）を健康にして養心する役割（健脾養心）、血を補って益気する役割（益気補血）の漢方薬として用いられています。
加味帰脾湯はもともと帰脾湯に生薬を配合した漢方薬で中国では帰脾湯が多く用いられていますが、帰脾湯の症状で起きやすい部分をアレンジしているのが加味帰脾湯になりますので加味帰脾湯をおすすめいたします。中国での構成は当归、芍药、茯苓、白术、柴胡、牡丹皮、山栀、甘草となっています。
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