漢方薬の牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

牛車腎気丸の概要解説

概要解説

牛車腎気丸 腎のエネルギー源である気を強める漢方薬として知られている八味地黄丸に牛膝と車前子を加える事によって八味地黄丸の適応症の中で尿量の減少が激しい場合や腰痛、下肢のむくみの強い方に用いられる漢方薬です。牛車腎気丸は別名で加味腎気丸とも言われています。

牛車腎気丸はクラシエ、コタローの双方がございます。クラシエは顆粒、コタローは細粒のものがございますので飲みやすさなどでご選択をいただければと思います。

牛車腎気丸の中医学解説

主な役割:温補腎陽・利水

・腎の陽を補う役割(温補腎陽)
・水の流れを改善する役割(利水)

主に補う生薬の地黄、山茱萸、山薬の三補が腎陰や腎精を補って発育の促進や老化の抑制し、牡丹皮・沢潟・茯苓の三瀉が余分な熱や水滞を取り除く事で補薬の効果を高めて長期の服用を可能にするために薬性を穏やかにしています。

温めて寒さを散らす役割(温陽散寒)の附子や桂皮が血行促進を行って全身を温めて腰から下が冷えて重だるい、腰痛など腎を温める作用(腎陽虚)の症状を除く作用があります。これら八味地黄丸の処方に牛膝・車前子を加え利水作用をさらに強力にした処方になっています。


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こんな方におすすめです!(ご利用の目安)

icon_check 腰から下が冷える

icon_check 排尿困難、頻尿がある

icon_check 腰痛や下肢の関節痛がある

icon_check 手足の冷え


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処方構成と適用症

処方構成

地黄(じおう)
山茱萸(さんしゅゆ)
山薬(さんやく)
牛膝(ごしつ)
沢瀉(たくしゃ)
茯苓(ぶくりょう)
牡丹皮(ぼたんぴ)
車前子(しゃぜんし)
肉桂(にっき)
附子(ぶし)

八味地黄丸の桂枝を温めることで腎の陽を補う役割(温補腎陽)の肉桂に変更し、利水を行って腫れを改善する役割(利水消腫)の牛膝・車前子を追加配合する事によって腎の蒸騰気化の強化と利水作用を高めています。

適用症

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)に効果があります。


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中国での主な使用法

主な役割:温補腎陽、行気化水

中国では日本と同じ様に腎を温めて腎陽を補う役割(温補腎陽)や気の滞りを改善して利水する役割(行気化水)があります。主に腰や膝の痛み、小便が出にくい、でない場合、寒さがある方の下肢などの冷えによる痛みなどの効果がある漢方薬です。

中国での構成は山茱萸、黄芪、附子、肉桂、牡丹皮、山药、泽泻となっています。


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