漢方薬の荊芥連翹湯(けいがいれんぎょとう)

荊芥連翹湯の概要解説

概要解説

荊芥連翹湯 熱による原因によって落ち着きがない、蓄膿症や鼻炎など慢性的な鼻炎や黒ずんだニキビや吹き出物を中心とした皮膚の症状の熱を冷まして解毒をする役割がある漢方薬として、主にアレルギー体質の方を中心に耳鼻咽喉など蓄膿症、慢性的な鼻炎、扁桃腺炎やにきびなどの皮膚症状・疾患の改善におすすめの漢方薬です。

荊芥連翹湯はクラシエ、コタローの双方がございます。クラシエは顆粒、コタローは細粒・錠剤のものがございますので飲みやすさなどでご選択をいただければと思います。

荊芥連翹湯の中医学解説

主な役割:清熱解毒・去風排膿、養血

・熱を冷まして解毒する役割(清熱解毒)
・風を取り除き排膿する役割(去風排膿)
・養血する役割(養血)

以前は結核にかかりやすい体質と解釈され、現在ではアレルギー体質といった外邪によって炎症を起こしやすい体質(解毒証体質)を中心とした症状に使用されています。皮膚や粘膜が過敏で慢性的な鼻炎、蓄膿症、中耳炎などといった耳鼻に関する症状や呼吸器系やニキビやかさつきなどの皮膚症状などにも用いられている漢方薬です。

解毒証に用いられる漢方薬としては柴胡清肝湯(部位:胴体・年齢:幼少)、竜胆瀉肝湯(部位:下焦、年齢:成人)などもあるが、荊芥連翹湯は主に部位:顔面部・年齢:青年期に用いる事が多いと多い。ただし、乾かす場合には荊芥連翹湯、ストレスが多い場合には柴胡清肝湯を用いる場合も多い。


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こんな方におすすめです!(ご利用の目安)

icon_check 鼻づまり、鼻汁など蓄膿症、慢性鼻炎がある

icon_check 皮膚の色が浅黒い、手足の裏に油汗が多い体質

icon_check 腺病質の体質改善

icon_check 扁桃肥大、アデノイド、扁桃腺炎

icon_check 皮膚のドス黒い人のにきび


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処方構成と適用症

処方構成

柴胡(さいこ)
白芷(びゃくし)
桔梗(ききょう)
当帰(とうき)
芍薬(しゃくやく)
川芎(せんきゅう)
地黄(じおう)
黄連(おうれん)
黄芩(おうごん)
黄柏(おうばく)
山梔子(さんしし)
連翹(れんぎょ)
防風(ぼうふう)
薄荷(はっか)
荊芥(けいがい)
甘草(かんぞう)
枳殻(きこく)

荊芥連翹湯は血を補って血流を良くする役割(補血行血)のある四物湯(地黄、当帰、芍薬、川芎)に熱を冷まして解毒する役割(清熱解毒)の黄連解毒湯(黄連、黄柏、黄芩、山梔子)が配合されている温清飲が基本となり、温めて体表の邪を発散させる役割(辛温解表)のある荊芥、防風、白芷、冷まして体表の邪を発散させる役割(辛涼解表)のある柴胡、薄荷、連翹、排膿をさせる事で解毒する役割(排膿解毒)のある枳実、桔梗、甘草を配合した漢方薬です。

別の考え方では柴胡疎肝湯の変方でもともと牛蒡子・天花粉だった生薬を風を取り除く防風・荊芥・白芷・枳殻に変更した上でエネルギー源の血を補う生薬(補血薬)の量を減らしている内容とする事で鼻の症状や皮膚に対してかゆみや化膿などの症状に重点をおいた配合内容となっていると考えている場合もあります。

適用症

体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびに効果があります。


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中国での主な使用法

主な役割:風湿红肿熱痛、活血解毒

風や質による熱を持って腫れている痛みの状態(風湿红肿熱痛)、血の流れを良くして解毒する役割(活血解毒)のある漢方薬として両耳の腫れの痛み、腎経の風熱などの疾病に用いられています。どちらかといえば中国では連翹湯が知られているように感じますが、祛風・透疹・止血の効果がある荊芥などが配合されている荊芥連翹湯の方が気候的にも風邪が起きやすい日本ではこちらが一般的に使用されています。

中国での構成は荆芥、連翹、防風、当帰、川芎、白芍、柴胡、枳壳、黄芩、山栀、白芷、桔梗、甘草となっています。


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