月経でお悩みの方におすすめの漢方薬

【女性の悩み】月経過多におすすめの漢方薬4選

月経周期、月経周期、経血などに関して通常とは異なる事や月経がなぜか止まってしまったり、色々な原因で病症が現れる事を中国の婦人科では「月経疾病」と言われています。これらは月経の失調、子宮の内部がただれて出血している(崩漏:ほうろう)、更年期による月経停止(閉経:へいけい)など様々な症状を有しています。

少し間が空いてしまいましたが、今回は月経過多について掲載したいと思います。月経失調などに関しましては月経先期に記載しておりますのでそちらをご覧いただければと思います。

月経過多(月経量が多い)

主に日本では通常約150ml以上の量が出てしまう傾向にある状態を月経過多と考えられていますが、中国では月経量が多かったり、月経期間が7日以上継続している方を月経過多という場合が多いです。

婦人科では貧血に陥っている場合が多いと言われている場合も多くあります。主に月経先期を中心に多い症状とされていますが、月経先期以外の方でも月経過多になる事はあります。主にエネルギー源でもある気の不足(気虚)、気の不足によって発生した血熱による原因である場合が多いとされます。

月経過多の主な改善策として…

経血の量は多いのが根本的な特徴的です。周期の異常と同時に起きやすい症状で比較的月経先期の方は量が多くなりやすくなります。

エネルギー源でもある気の不足(気虚)の場合は舌の色は薄く、経血は不鮮明である事が多く、血熱の場合には経血の量は多く、経血の色は鮮やかな紅あるいは紫である事が多いです。

気虚証(ききょしょう)

主に月経量が多い場合や期間が長い状態です。経血色は正常または淡色で眠さを感じる倦怠感やお腹が空かない、腰やお腹が冷えて痛む(冷痛)があります。顏色が白っぽく、舌の色は淡い色に膩苔が薄い状態です。

飲食などによって消化吸収を行ってエネルギー源を作り出す脾を傷めてしまい、脾のエネルギー源の気が不足している状態(気虚)は主に気や血の不足(気血両虚)や必要な基本物質を外に漏れ出さなくする状態(冲任不固)などの統血ができなくなる事によって月経過多がおきます。

治法としては補気升陥・摂血固冲を中心におすすめです。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

体力回復の漢方薬として知られていますが、漢方薬の中では補気剤(気を補う漢方薬)の1つで主に胃腸が丈夫でなく疲れやすい方、倦怠感がある方、虚弱体質の方、病後などで体力が弱っている方に効果がある漢方薬です。

加味帰脾湯(かみきひとう)

加味帰脾湯は補血を行う事で気を補う(益气补血)や消化吸収をしてエネルギー源を作り出す臓器(脾)を健康にして落ち着きなどを与える(健脾养心)漢方薬です。月経過多はエネルギー源でもある血が不足している状態(血虚)もある場合がありますので気血両虚を中心とした場合におすすめの漢方薬です。

血熱証(けつねつしょう)

主に月経の量は多く、なかなか出血が止まらない状態です。経血の色は紫紅あるいは鮮紅で質は粘り気がある、小さな血塊があります。また、少腹の張りや脇腹の痛み、発熱、口渇、小便が黄色い、舌や唇の色が紅、膩苔が黄色い状態です。

原因として鬱や怒の状態があると容易に肝を痛めつけてしまい、火となってしまう状態(肝鬱化火)の状態を作り出してしまったり、身体に熱を感じてしまったり、熱によって経絡の冲任を狂わせてしまい、血に熱が迫ってしまうことで月経過多となってしまいます。

治法としては清熱止血、陽陰安神を中心におすすめです。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん

必要な栄養を補って熱を冷まして涼血する役割(清熱涼血)の働きがある生薬や熱を取り除いて排出する役割(淡滲利水)がある漢方薬(六味丸)に滋養強壮や目に良く、清熱の作用がある枸杞子、菊花を配合した漢方薬です。

天王補心丸(てんのうほじんがん)

天王補心丸は滋陰を行って養血を行う役割(滋陰養血)や心を補って安神を与える役割(補心安神)の漢方薬です。身体の熱感やイライラなどの熱を冷まして心神を安定させます。

月経失調に関する情報ページ

今回は主に月経過多(月経の量が多くなっている状態)に起きやすい症状などを記載させていただきました。月経失調に関する内容については以下にも記載を行っておりますのでぜひ御覧ください。

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