冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)「クラシエ」

【漢方薬紹介】冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)「クラシエ」について

朝や夜になるとなんとなく涼しく感じる日も多くなり、ようやく夏から秋への移り変わりを感じる季節になりました。急激な気温の変化は春から夏にかけてと同様に特に風邪を引きやすかったり、体調を崩しやすい季節でもあります。喉の痛みなどには金羚感冒錠(きんれいかんぼうじょう)銀翹散(ぎんぎょうさん)などの漢方薬がおすすめです。

秋、冬へと徐々に移り変わってまいりますが、気温の低下などによって頭痛・肩こり・動悸・下肢の痛みなど症状も発生しやすくなってしまいます。主に下肢の痛みに関しては以前紹介をさせていただきました独活寄生丸(どっかつきせいがん)がおすすめですが、今回は頭痛・肩こり・動悸 ・高血圧でお困りの方におすすめの冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)について紹介いたします。

冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)はぜひナガエ薬局でお求めください!
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高血圧傾向の方や肩こり・頭痛・頭重などの症状に!

高血圧の傾向や高血圧の状態の方は元々エネルギー源(気・血)の流れが悪くなってしまう事によって肩こり・動悸・頭痛などの症状を中心に痛みなども出てしまったり、昨今のリモートワーク化や会社でのデスクワークなどといった同じ姿勢を続けてしまう事で肩こりや頭痛などの症状も出やすくなってしまう場合もあります。

冠心逐瘀丹は中年以降又は高血圧の傾向にある方の頭痛・頭重・肩こり・めまい・動悸などに効果のある漢方薬で、主に高血圧が気になる方や肩こり、頭痛などを中心とした痛みが気になる方、夏場にはクーラーなどで起きてしまう痛みが気になる方にもおすすめの漢方薬です。

効能効果

中年以降又は高血圧傾向のあるものの次の諸症:頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸

処方解説

丹参(タンジン)は活血を行って血液の滞り(瘀血)を取り除く役割(活血祛瘀)・血を涼ませる役割(涼血)・主に血液を循環させている臓器(心)を養血する事によって動悸などの症状を和らげる役割(養血安神)・血管を保護する役割、があります。赤芍(セキシャク)は丹参と同様に活血を行って血液の滞り(瘀血)を取り除く役割(活血祛瘀)・血を涼ませる役割(涼血) があります。

紅花(コウカ)は活血させて血液の滞り(瘀血)を強く取り除く役割(活血破瘀) ・経絡を通す役割(通経)、川芎(センキュウ)は活血してエネルギー源(気)を流す役割(活血行気)・痛みを止める役割(止痛)があります。

木香(モッコウ)はエネルギー源(気)を流して痛みを止める役割(行気止痛)、香附子(コウブシ)は肝の代謝を高めて気の流れを改善する役割(疏肝理気)があり、木香と香附子の組み合わせによって優れた理気止痛の役割があります。

冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)は主に血液の流れを改善して滞りを取り除く役割(活血化瘀)やエネルギー源(気)の滞りを改善して痛みを止める役割(行気止痛)がある漢方薬です。配合されている生薬構成が比較的身体を温める作用(温性)もありますので冷えがある方の血の滞りなどにも用られる場合もある漢方薬です。ただし、出血傾向や出血している場合や妊婦さんの服用は避けてください。

生薬構成

高血圧や肩こり・頭痛などに!

こんな症状はありませんか?

  • 肩こり・頭痛でお困りの方
  • 動悸やめまいが気になる方
  • 高血圧でお困りの方

中高年世代以外の方でも高血圧の傾向や高血圧がある方で血液の巡りが良くない方に起きやすい肩こりや頭痛などを中心におすすめの漢方薬です。在宅勤務などで長時間のパソコン使用などによる肩こりや頭痛、同じ姿勢で作業をされる事が多い方など動きが殆どない方の痛みにもおすすめです。ただし、出血傾向や出血している場合や妊婦さんの服用は避けてください。

ぜひ冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)エキス顆粒「クラシエ」 をご利用ください。

似た症状がある場合…

芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

低血圧の傾向にある方やイライラが強かい方、手足の冷え・疲労倦怠・動悸・疲れやすい方、産後の症状でお悩みの方や月経不順など女性特有の症状を中心とした血液の滞りによる症状(気滞瘀血)の方におすすめの漢方薬です。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

桃核承気湯はエネルギー源(血)が不足している状況(血虚)によって熱を発生させてしまう状況(血熱)が起きてしまっている方の血流の流れが悪くなっている場合(血熱血瘀証)や便秘、のぼせ、月経困難などの症状もある方におすすめの漢方薬です。

温経湯(うんけいとう)

温経湯は身体を温める力である陽が不足している状況(陽虚)が長く続いている状況(虚寒)によって血液の流れが悪くなっている状況(血瘀証)がある方や月経不順、月経困難などといった婦人科系の症状がある方を中心におすすめの漢方薬です。

療方調血(りょうほうちょうけつ)

療方調血は主に下半身(下焦)の血流が悪い状況(血瘀)や冷えがある場合の改善、血流が悪くて塊がある状況(瘀血塊)を徐々に小さくして除去する役割、婦人科などでは子宮などの血流改善や子宮の調整する役割(調経)の働きがある漢方薬です。

冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)

冠脉通塞丸は血府逐瘀丸(けっぷちくおがん)とも呼ばれています。主にエネルギー源(血)が不足している状況(血虚)があって血液の流れが悪い状況(血虚血瘀証)がある場合や暑がりであったり身体がほてりやすい状況がある方におすすめの漢方薬です。

他にも一緒におすすめできる漢方薬

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
 血液の滞りがある状況(瘀血)のみならず、エネルギー源(気・血)の不足もある方、疲労がかなりひどい方はこちらの併用もおすすめです。

参茸大補丸(さんじょうたいほがん)鹿茸大補湯(ろくじょうだいほとう)
 倦怠感がすごい方、芯から疲れているのを感じる方は五臓を養うパワー補給にこちらの併用もおすすめです。

四物湯(しもつとう)カミセーヌCN
 エネルギー源(血)の不足を感じる方や月経量が少ない方、肌関係も気になるにこちらの併用もおすすめです。

療方昇陽(りょうほうしょうよう)
 エネルギー源(気)の不足を感じる方や胃腸の働きが悪い方、高齢の方の便秘でもお悩みの方にこちらの併用もおすすめです。

中国では…

主に北京にある北京中医研究院の西苑医院による研究によって冠心病の治療処方の有名な処方の1つとして主に冠心病(※)を中心に胸の圧迫感などの症状や胸痛などがある、動悸や息苦しいなどの症状に用いられています。

主な構成としては丹参 30g、赤芍 15g、川芎 15g、紅花 15g、降香 15gで煎じ薬として用いられています。

配合されている丹参(タンジン)は活血の役割があり、赤芍(セキシャク)・川芎(センキュウ)・紅花(コウカ)は血液を養う役割(養血)、 降香(コウコウ)は停滞しているエネルギー源(気・血)を改善(行気・活血)して血液の滞りの状態(血瘀)による痰を取り除いて通じさせる役割(去痰・通絡)があると言われています。また、臨床では冠心病による心筋痛や虚血性の脳血管疾患、高脂血症などにも用いられている漢方薬として紹介されています。

※冠心病について (情報掲載)
 中国では主に冠心病は以下の5種類を冠心病と言います。

  • 隠匿型冠心病
    症状は出ないが心電図で判明するタイプの冠心病。
  • 心絞痛型冠心病
    胸骨の疼痛があって心筋の血液不足を引き起こすタイプの冠心病。
  • 心筋梗塞型冠心病
    症状は重く、冠状動脈が閉塞して急性心筋虚血を起こすタイプの冠心病。
  • 心筋硬化型冠心病
    心臓が増大し、調整能力を失うことで長期に心筋が線維化してしまって起こるタイプの冠心病。
  • 突然死型冠心病
    心停止による死亡、心筋の電気など生理学的に引き起こされるタイプの冠心病。

他の漢方薬もございます!

ナガエ薬局ではコタロー(小太郎漢方製薬)クラシエ薬品の漢方薬などの取り扱いを行っておりますのでぜひご利用ください。漢方薬をお探しの場合には漢方薬名(ひらがな可)でもご検索頂けますのでぜひご利用ください。