香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)エキス細粒G「コタロー」

【漢方薬紹介】香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)「コタロー」について

今年の旧正月も終わり、冬から春へと移り変わっていく季節となりました。

徐々に春の兆しが出てきておりますが、この時期になりますと朝起きれない、疲れが極端に出やすくお困りの方も多いのではないでしょうか。朝起きにくい方には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)療方昇陽(りょうほうしょうよう)や精神的な疲れを感じておられる方には帰脾湯(きひとう)加味帰脾湯(かみきひとう)、極度な疲れを感じる方には生脈散(しょうみゃくさん)などの漢方薬をおすすめしておりますのでぜひご利用ください。

前回の紹介よりかなり時間が経過してしまいましたが、今回は気鬱で食べられないけど食べてもみぞおちになんとなくつかえている感じがして苦しい方におすすめの漢方薬「香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)」を紹介させていただきます。

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気鬱の食欲不振、みぞおちがつかえる症状に!

香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)は上腹部やみぞおちのあたりがふさがり、通りにくい状況(心下痞(しんかひ))やエネルギー源でもある気が足りない状況(弱い状況)や気が沈んでいる状況、気分の塞がりや元気が感じられない状況(意気消沈)の精神状態にある方の症状を改善する役割のある六君子湯(りっくんしとう)に水分代謝を改善して余分な水分を取り去る役割(芳香化湿)のある香附子(コウブシ)、縮砂(シュクシャ)、藿香(カッコウ)が配合された漢方薬です。

主に気力の衰えを感じる方や手足の倦怠感があって食後の眠気やみぞおちのつかえが出てしまう方や悪心・嘔吐感のある方、疲労感と食欲不振がある方などにおすすめの漢方薬です。

効能効果

体力中等度で、気分が沈みがちで頭が重く、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血症で手足が冷えやすいものの次の諸症:胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐

処方解説

香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)はエネルギー源の気を補いながら脾を健康にしていく作用(補気健脾)と調和させる作用(調和諸薬)の作用がある四君子湯(しくんしとう)にエネルギー源の気の流れを良くする作用(理気)をプラスした六君子湯(りっくんしとう)(クラシエの場合は療方健脾:りょうほうけんぴ)の処方に水分代謝を改善して余分な水分を取り去る作用(芳香化湿)を配合する事で胃腸機能を交信させて気分のふさがりを改善する処方となっています。

主な生薬構成

主にエネルギー源の気を補いながら脾を健康にしていく作用(補気健脾)のある人参(ニンジン)、白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、甘草(カンゾウ)、それらを調和させる作用(調和諸薬)のある大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)、痰と余分な水分を除いていく作用(燥湿化痰)がありエネルギー源の気の流れを良くする作用(理気)のある半夏(ハンゲ)、陳皮(チンピ)の六君子湯(りっくんしとう)の生薬構成に水分代謝を改善して余分な水分を取り去る作用(芳香化湿)のある香附子(コウブシ)、縮砂(シュクシャ)、霍香(カッコウ)の3味の追加で構成されています。

エネルギー源の気を補う作用(補気作用)の強いニンジンを配合し、余分な水分を取り去る作用(芳香化湿)のある生薬を増やすことで気の巡りを高めているのも構成の特徴です。

気鬱やみぞおちのつかえ、食欲不振などにおすすめです!

こんな症状はありませんか?

  • 気鬱(憂鬱)や頭重が気になる方
  • みぞおちのつかえ、食欲不振が顕著な方
  • 腹痛や下痢、悪心や嘔吐でお困りの方
  • 手足のだるさや冷えが気になる方

主に気力がなくて気鬱感や憂鬱感を感じている、みぞおちのつかえがあって食べると苦しい感じがある、食欲不振感があり、悪心や嘔吐をしたくなる等などの症状におすすめの漢方薬です。

ぜひ気分が沈みがちで胃腸弱く、食欲不振でみぞおちのつかえと疲れやすい方を中心におすすめの香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)をご利用ください。

併用でおすすめする漢方薬

生脈散(しょうみゃくさん)

食欲不振などの症状もあるけど身体の倦怠感が著しい状態には生脈散(しょうみゃくさん)がおすすめです。様々な症状や影響によって体力低下が著しい方の体力回復などにも用いられる漢方薬です。

似た症状がある場合

療方健脾(りょうほうけんぴ)

胃もたれ、吐き気、食欲不振や食べると眠くなる感じや疲れやすさを感じる方、朝の寝起きが悪い方を中心に胃腸虚弱の方にもおすすめの漢方薬です。

参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)

疲労感があって顔色が良くなく、胃腸の働きの悪さを感じている方や下痢や食欲不振が起こりやすい方、食べ過ぎや油っぽい物で下痢しやすい方におすすめの漢方薬です。

帰脾湯(きひとう)

食欲不振になりやすい、栄養不良を感じていたり、エネルギー不足を感じている状態で精神的な不安感を感じている方や日中眠くなる方を中心におすすめの漢方薬です。

中国では…

中国ではエネルギー源の気を益して痰を取り除く役割(益气化痰)や身体を正常な体温にする役割(行气温中)のある漢方薬として紹介されています。

主に脾や胃のエネルギー源の気が不足している状態(脾胃气虚)や痰が阻害している事で起こるエネルギー源の気を滞らせてる状態(痰阻气滞)を改善する漢方薬として紹介され、腹部膨満や嘔吐、吐き気、食べたくない(食欲不振)などの症状、応用として胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃下垂などの症状がある脾や胃のエネルギー源の気が不足している状態(脾胃气虚)の場合に用いられる漢方薬としても紹介されています。

ぜひ気分が沈みがちで胃腸弱く、食欲不振でみぞおちのつかえと疲れやすい方を中心におすすめの香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)をご利用ください。

他の漢方薬もございます!

ナガエ薬局ではコタロー(小太郎漢方製薬)クラシエ薬品の漢方薬などの取り扱いを行っておりますのでぜひご利用ください。漢方薬をお探しの場合には漢方薬名(ひらがな可)でもご検索頂けます。